ANAの成功談

商店の側でも、自転車客が遠くへ駐車して、他の店へ行ってしまうのではないかという不安から、自分の店の前に駐車させたいという本音を隠せない。
結局現在でも至る所に自転車が置かれ、自転車駐車問題が解決されたとは思えないのである。 自転車で厄介なのは駐車ばかりではない。
走行もまたトラブルのもとである。 当初大学通りでは、車道の端に白線を引いて自転車走行帯としていた。
しかし、これでは自動車が駐車したり、走行したりで、自転車が安心して走れないので、白線の代わりにフラワーボックスを置いて専用走行帯とすることになった(一九八五年から)。 現在ではほぼこの方式が完成したが、歩道部分の自転車走行禁止とセットになっているため、自転車が店先を通らなくなる商店からクレームがでたり、また自転車利用者も駐車に便利な歩道走行の習慣が抜けず、歩行者と自転車の分離が定着しているとは言い難い。
それでは、市民はどのような大学通りを望んでいるのだろうか。 国立市は一九八三年に駅前広場と大学通りの修復案について提案募集を行った。

四〇点以上の応募作が集まったこの公募で最優秀作に選ばれたのは、駅前広場の円形緑地帯を南にずらし、大学通りの植栽部を遊歩道化しようという提案であった。 提案された緑地帯は、ちょうど放射道路と環状道路の集合点に位置することになる。
もし、緑地帯を公園化することができれば、現在はバスやタクシーや乗用車が入り乱れるロータリーの中に孤島のように置かれて人通りが全くないものを、賑わいのある場所にできるという。 大学通りの改革も同じねらいである。
植栽帯は、それぞれ二列に高木が並ぶほどに幅があり立派なのだが、潅木で周囲が囲まれていて、中を自由に歩き回れるようにはなっていない。 ここに歩石等を部分的に配することで、散歩のときなどに自由に出入りできる空間にしようというわけである。
大学通りの公園化、これが最優秀作のエッセンスだった。 募集の趣旨は実現性のある提案をというものであったが、その点から考えると、実は、公園化にはひとつのステップを要する。
大学通りの植栽帯は開発したH土地株式会社の所有地となり、現在もSグループによって引き継がれているからである。 車道(都道)と歩道(市道)は公共所有となったが、直接交通に使わない部分は私有地のまま残されたのである。
したがって、公園化には植栽部分の公的取得などが必要となる。 建築用地としては利用しにくいこうした空間にいくらの地価が付けられるかは難しいところであるが、私有地とあっては勝手に利用するわけにはいくまい。

ANAの情勢が変動しています。

JALの適正化を図ります。